#5 女と仕事(タパブックス)

仕事に関するいろいろな文章が詰まったリトルマガジン「仕事文脈」と出会ったのは、いつだかの文学フリマだった、ということだけ覚えているのですが、この「女と仕事」を入手したのがいつだったかあまり定かではありません。雨宮まみさんの文章が収録されていることをきっかけに買ったのですが、2016年の逝去後の刊行で(奥付には2018年2月とある)、あれ? 2016年より前じゃないんだっけ? とどうも脳内の時系列がぐちゃぐちゃです。雨宮さんに関する記憶はちょっと当てにならない。

雨宮さんの話はまた別の機会にするとして、「女と仕事」には自分と温度感の近い女性の文章がいっぱい入っているので、端的に「好き」です。私はもともと女性のエッセイを好む傾向があり、その延長線上に「女と仕事」や「仕事文脈」シリーズがあるように思っています。やや文筆業・クリエイターに寄ってはいるものの、いろいろな人の生活を少しずつ見られるのが好みに合うようです。私がインターネットの世界に入り浸るようになったのはWeb日記がきっかけなので、基本的なところってそうそう変わらないんだな、としみじみ思います。いつかこういう文章が書けるようになりたいとも思ってしまうシリーズではありますが、なかなか思った通りの上達は難しいものですね。