「編集」という名の職に就いた時に(といってもたかだか9年前くらいの出来事です)、「編集者は自分の面白さのものさしを持っていないといけない」というような内容の教えを受けたことがあります。疲れていれば精度は鈍るし、頭が冴え渡っていればぽこぽこ面白いものを発掘できる、あるいは作り出せる。
最近は自分のものさしが微妙にすり減っていて目盛りが見えづらくなってきたなぁ、と感じます。加齢に伴うものか何なのかちょっとよくわからないのですが、これはピンチすぎる。緩やかでそっと忍び寄る系のピンチです。
それを自覚してから、新しい何らかの尺度や単位を得るために割とあがいているのですが、維持するだけでせいいっぱい、なんだったら目盛りがすり減る一方、みたいな感触もあって、もうとにかくひたすら早寝早起きをするしかないという一番の基本をやり直しているところです。