カフェバー併設の書店「COUNTER BOOKS」のワークショップに参加してみたら、「私にもこんなにしゃべることがあったんだ」と気づいた

たまたま入った本屋さんで、「今度イベントやるのでぜひ」とお招きいただき、「本の選び方ワークショップ」に参加してきました。

お店によるイベント紹介は以下の通り:

[CB BOOK CLUB vol.1 読みたい本と出会うコツ]

本は読んでみたいのだけど、何を選んでいいのか分からない。
⁡
本は全部読まないといけない気がして、気軽に手が出せない。
⁡
お店がOPENしてはや1ヶ月半。予想以上に本が売れて嬉しい限りですが、やっぱり聞こえてくるのは、「本を選ぶ」行為への苦手意識やアレルギー。
⁡
そこで、LOCAL CURIOSITY SHOPを標榜するCOUNTER BOOKSでは、「小さな好奇心」をテーマに、誰もが本を読みたくなる、カジュアルな本の選び方ワークショップを開催してみることにしました。
⁡
中身はいたってシンプル。
⁡
それぞれが本のタイトルだけを頼りに、己の好奇心の赴くままに、気になった本を1冊選び、お酒を片手に、順番にその中身について、集まったみんなであーだこーだ勝手に妄想して盛り上がって、最後に少し答え合わせするという嗜みです。
⁡
CBの選書をサポートしてくれた
ブックセレクターの工藤眞平さん( @bp_shimpeikudo )や
CBスタッフがファシリテーターとなって進行します。

⁡
最終的にその本を購入してもいいし、
まったく違う本を買って帰ってもOK。
⁡
わちゃわちゃとみんなの好奇心をシェアしながら、「これから読む本」を選ぶ楽しさや、これまでとは違うライトな本との向き合い方をお伝えできればと思います。
⁡
興味ある方はぜひ、お気軽にお集まりください。

「何も準備していかなくて大丈夫ですか?」「大丈夫です!」という会話をきっかけに、せっかくご縁があったのだし、と思って参加したら、これが楽しかった。

円のテーブルを、参加者と、ブックセレクターの工藤眞平さん、代表の上田太一さんで囲んで座り、まずは工藤さんによる"基調講演"。COUNTER BOOKSの成り立ちと選書のポイント、ご自身のご経歴などについてお話がありました。

その後、「自分が読んだことのない本を、1冊ピックアップして、選んだ理由について話す」というワークショップ開始。ワークショップというと「意識高いもの」と思って身構えてしまう私にとっては、楽な題材で大変助かりました。楽といっても、めちゃくちゃ種類のある本から1冊を選び取るのはなかなか難しいもの。私は「自分にとって遠い題材」「自分にとって近い題材」の2方向で考えて、プレゼンしやすい「自分に近い題材」である日記本をチョイスしました。

くどうれいんさんのことは文学フリマをきっかけに知って、「わたしを空腹にしないほうがいい」「桃を煮るひと」など面白そうなタイトルがあるなと認識はしていたのですが、なぜか今まで何も読まずに来てしまいました。日記本が同人誌やZINEとして販売されることが増えた昨今、気になったので……というようなことを私の番で説明させていただきました。

他の方のチョイスもとても面白そうでした。例えば(記憶にあるもの)、

参加者は10人ちょっといたのであと1~2冊足りないかもしれない……。これらの本について、それぞれの人なりの理由を述べていくのですが、それに対して「こんな本もある」「こんな話があった」と静かに熱く会話が交わされて、「わあ、これはいくらでもしゃべれるな」と感じました。

私は他の人の書いた記事や本をもとに意見を組み立てて書くのは好きな方ですが、自分の言いたいことをまとめて音声で伝えるのには苦手意識があり、参加者の皆さんみたいにうまくしゃべれるかしら……と心配していたところ、杞憂に終わりました。拙くはあるけれど、自分がこれまで読んできた本やタイトルだけ見知っている本について、意外とつるつると言葉になったのです。

最後に、工藤さんから以下の本を紹介されて、終了。タイトルだけ知ってた!!

ある本を最初から最後まで目を通したからといって、何も残っていなかったら、それは「本を読んだ」ということになるのか?という話があり、確かにそういう点を踏まえると「読んだことがなくても語れる」のは不思議なことではないんだな、と感じました。

私の「日記の練習」紹介パートで、上田さんから「日記を付けている方は?」と質問があった際、私(ブログだし、特段毎日書いているわけではないけど、手を挙げておいた)以外にお二方、紙の日記を書いている方がいらっしゃいました。イベント直後にX(Twitter)で思ったことをメモっておいたのですが、

不思議なくらいに「ネット」「SNS」の話は出てきませんでした。工藤さんも「これだけ人数がいて、スマホで調べものをすれば情報が出てくるのに、誰もスマホを使わなかった」という感想をおっしゃっていたのが印象的でした。

その場にいた、たぶん唯一のネット民として、ブログに記録してみました!!! COUNTER BOOKSでまた何かイベントがあったら、参加してみたいと思います。