編集からディレクターになって

こんにちは、id:ayakoya です。この記事は、「はてなディレクターアドベントカレンダー2016」の12日目です。昨日は id:chira_rhythm55 の「無駄なことなんてひとつもない」という記事でした。


私がディレクターに就任したのは、アドベントカレンダーが始まったのと同じ12月1日です。つまり、私はディレクターになってまだ12日、営業日でいえば8日目を過ごしているところです。

私がはてなに入社したのは2008年7月で、在籍9年目に入りました。ディレクターになるまでは何をしていたのかというと、

……と、会社が徐々に成長していくなかで、多様な仕事を経験しました。おおまかにまとめると5種類くらいかなと思い返していたのですが、実際には「まとめられない」「思い出せない」と書くのが正確なような気もしてきました。

はてな編集部ブログ「編む庭」にも少し来歴を書いた通り、2010年から「編集」という職種に属し、主に専門性を高め、発揮する方向で業務に携わってきました。ビジネス開発本部のメンバーとともに「はてなブログMedia」に関わったり、ディレクターやエンジニア、デザイナー、プランナーなど社内の各職種と一緒に業務を進めたり。そこには広報やマーケティングを担当していたときに得られた、運営するサービスをどう伝えるか、どう見せていきたいかを考える視点が活きたように思います。もちろんエンジニアが多くいる会社ですから、エンジニアリングへの理解や関心を深める場面も多くありました。

editor.hatenastaff.com

「編集」という仕事はアウトプットである書籍、雑誌、Webメディア、記事、文章など、個別のアウトプットと連動して語られることが多いように思いますが、実際にはそのアウトプットが世に出るまでのすべての工程に何らかの形で関わります。著者と読者をつなげられるような企画について、まだぼんやりとした構想の段階から徐々に形にしていき、それを進めるために必要な作業を洗い出し、ひとつひとつがうまく進むように前へ引っ張る、後ろから押す、障害を取り除く、ということをしていきます。さらに、私たちが携わっている「Webの編集」では、世に出た後にどのように広く読まれてほしいかについても考えを巡らせる必要があります。

ディレクターという職種に就いた今、この仕事は編集という仕事を拡張したものだと思うようになりました。専門職として長い時間を過ごした自分にとって、「ディレクター」の役目はまだ正直“おっかなびっくり”という部分も大きいのですが(何しろまだ8日目です)、事業・サービスの成長、プロジェクトの遂行のために、チームメンバーが円滑に仕事を進められるように前へ引っ張る、後ろから押す、障害を取り除く――これって今までやってきたことを応用すればいいのではないか? きっとうまくいくのではないか?などと考えながら、仕事を進めることができています。

幸い、社内にはアドベントカレンダーに参加しているような職種の先輩が多くいます。ディレクターとしての9日目以降も先達に学びながら、そしてこれまでやってきた編集(広報もマーケティングも!)という仕事を最大限に活かしながら、チームの役に立っていくぞ、やっていくぞ、という気持ちになっています。

はてなディレクターアドベントカレンダー13日目の担当者は、発案者でもある id:jusei です!